パーツ比較インプレ
Last Update on 2006/4/30
今までとっかえひっかえ色々なパーツを使ってきました。
そこで、比較できるモノに関してまとめてみたいと思います。
主観バリバリ入りますが、その辺加味してお読み下さい(笑)
ブレーキパッド編
※注意: 「鳴きが少ない」 「ブレーキダストがあまり出ない」
等と謳っている入門用パッドは
使ったことがありませんので、それ以上のクラスの比較インプレということでご容赦を。
また、シムは入れていません。
- ・デルファイロッキード タイプZC
- 初めて使ったスポーツパッド。
初期が非常にマイルドで、ある程度ペダルストロークが必要なパッドです。
「かっくんブレーキが嫌い」、「じんわりブレーキが好み」
という方にお勧めです。
また、踏力に対する効きはそんなにリニアではないのでヒール&トゥーがやり易いです。
と言っても、ノーマルパッドよりはもちろんリニアですけど。
とにかく、とっても扱い易くクセの無い特性のパッドで、フェードさせないような運転しか
しないのであれば、このレベルのパッドで十分だと思います。
(私は一度下りのワインディングでフェード気味になりました。スリット無ローター時代に)
減りは非常に早いです。その代わりローターはほとんど減りません。
街乗りでは鳴きはほとんどありませんが、攻めて温度が上がると結構鳴きます。でも、
ノーマルローターやFC鋳鉄ローターでは鳴かなかったような。CV鋳鉄ローターで鳴きました。
・デルファイロッキード タイプRC
- サーキット用、Sタイヤ専用のパッド。メーカーは
「公道では使うな」 と言っています。
もちろんラジアル、公道で使ってました(笑)
でも真面目な話、全く問題なく使えます。タイヤロックも無し、低温時の効きもOK。
(以前はダンロップ FM901と組み合わせてたが、それでもロック皆無)
ただし鳴きはかなりのもの。FC鋳鉄との組み合わせ時はすごかったです。
なぜかプロμのSCR-PROと組み合わせると鳴かなくなりました。
効きやコントロール性、ペダルタッチは素晴らしいです。フェード経験も皆無。
初期はタイプZCよりありますが、扱い辛いというレベルではありません。
また、効きは踏力に対して非常にリニア。ですからヒール&トゥーは難しいです。
雑にやるとかっくんブレーキになっちゃいます。(練習にはなると思いますよ)
パッド自体の減りはゆっくりですが、その分ローターが減っていきます。攻撃性は高め
だと思います。ローター表面は荒れ気味で、「ローターピッカピカ」
状態にはなりません。
レコード盤状態まではいきませんけどね。
あと、硬いローター(FC鋳鉄)と組み合わせると、高速域からのブレーキングでジャダーが
発生しがちです。踏み方にも依るんですけど。
でもほんとブレーキ性能は素晴らしいです。安心してがんがんブレーキ踏んでいけます。
個人的には、公道とサーキット両立させるなら、PFC以上だと思っています。
・パフォーマンスフリクション(PFC) サーキット83材
- こちらもばりばりサーキット仕様のパッド。
デルファイのタイプRC同様、かっちりフィールで
「いかにも」 な雰囲気プンプンしてます。
カーボンメタルパッドで、ローターへのカーボン被膜形成(慣らし)が必要で、なんでも
180km/h位からのフルブレーキングを何回か繰り返せ!ということらしいです。
もちろんその通りにやりました。(笑) ローターが黒光りしてたら完成です。
たしかにペダルタッチは素晴らしいし、効きはリニア、初期もマイルドなんですが、
どうも空走感が拭えず、「もっと高温域でないとダメなのかなぁ」
という印象でした。
で、ガンガン攻めてみると確かに効きはアップ。でも、デルファイのタイプRCと同じような
食いつき感は得られず、ローターとパッドが
「ごりごりごり」 って止まるような印象でした。
タイプRC以上に ”本気パッド” なんでしょう。そんなこんなで早めに手放しちゃいました。
ちなみに、CV鋳鉄ローターと組み合わせてましたが、鳴きは全く出ず。
期待してたのに残念でした...。(笑)
・デルファイロッキード タイプZR
- デルファイロッキードのモデルチェンジに伴って登場したパッド。
メーカーは 「タイプZCの後継として開発した」
と言ってますが、フィーリングがまるで違います。
初期がめちゃくちゃ強いです。タイプZCと同じノリでペダル踏むと
「かっくんブレーキ」 の嵐。
気を遣いながらじんわりペダル踏まなくてはならず、ストレス貯まりまくりでした。(笑)
ま、慣れの問題なんでしょうけどねぇ。でもここまで初期の強いパッドは初めてでした。
想像ですが、たぶんタイプZAの方がタイプZCのフィーリングに似ているんだと思います。
そんな訳で速攻で外してオークションに出しちゃいました。(笑)
このパッド、ペダルに軽く足乗せて食いつくようなフィーリングが好きな方、ペダルストロークが
少ないブレーキングが好きな方にはお勧めです。
ちなみに、CV鋳鉄のローターと組み合わせてましたが、鳴きは出ず。
ダストに関しては分からないうちに外してしまったので...?です。少な目だという噂ですが。
・エンドレス CC−R
- 初めて買ってみた国産パッド。ラジアルタイヤ用のサーキット仕様パッドです。
フィーリングはデルファイのタイプRCに非常に近い感じです。というか同じ。
効き始めも奥での効きもペダルタッチも瓜二つです。低温時の効きも問題無し。
ローターへの攻撃性に関してですが、しばらく使っていると僅かに筋が見えて
きます(ほんとに僅か)。ま、この手のパッドはある程度は仕方ないですけどね。
でもデルファイのタイプRCよりは低い感じです。
鳴きは、FC鋳鉄バージョンのプロμ SCR-PROと組み合わせて全く無し。
当たりが出るまでは引きずり音が出てましたが、慣らしが終わると消滅して
ちょこっと 「ちりちり」 と鳴る程度です。出荷状態でかなりの
"面取り" が
されているのでその影響もあるかもです。
・デルファイロッキード タイプZA
- デルファイロッキードのモデルチェンジに伴って登場したパッド。
とあるHPで 「タイプZCの後継はむしろZAだ」
という記事を見て、廃盤になってしまった
ZCのフィーリングをまた味わいたいなと思い、試しに取り付けてみました。
(ちなみに摩材はZCがベースらしい)
で、結果は予想通り。たしかにZCのフィールそのまんまです。初期が非常にマイルド。
「ペダルの感触を確かめながら奥まで踏み込む」
というイメージで扱えるパッドです。
ただ、ZCと比べると奥での効きがイマイチな印象でした。急ブレーキの時などは
「もっと効いて欲しいなぁ」 と思うことが度々でした。それがちょっと不満だったかなぁ。
鳴きは低温時は全く出ませんが、ZC同様、暖まるとちょこっと発生します。
・フェロード DS2500
- 削れるカーボン系パッド(=スリットローターとの相性抜群!)を求めて色々情報を集め、
「やっぱり欧州系かなぁ」 と思い試してみたのがコレ。
かなり良いです!APのZCにカッチリ感をちょっと足した感じ。なので多少鳴きます。
ローターとの相性も良いみたいで、ローター表面はほとんど荒れず。かなりキレイです。
やっぱり削れてくれるパッドは良いですね。ホイールが速攻で真っ黒ですが...(笑)
一応サーキットまで視野に入っているらしく、たしかに攻め込んでもフィーリングはOK。
ただ、温度が上がってくるとめちゃくちゃ鳴きます。
総じてかなりバランスのとれたパッド。久々に「次もコレ使おう!」と思えるパッドでした。
ブレーキローター編
ノーマルローター、プロジェクトμ SCR、プロジェクトμ
SCR-PRO を使ってきましたが、
ブレーキ性能の違いは分からず(笑)
でも、重さだけは持ってみてすぐ分かりました。やっぱり2ピースタイプ(SCR-PRO)は軽い!
バネ下重量低減はホイールばかり注目されますが、ローターも忘れちゃいけません!
ちなみに余談ですが、SCR-PRO、普通車用とブレンボキャリパー車用とで材質変えてる
みたいです。前者は従来通りCV鋳鉄、後者はFC鋳鉄使っているとのこと。
SCRのFCとは別モノらしいですが。
サスペンションキット編
「車高調だと乗り心地硬くなっちゃうんでしょ」
ってよく耳にしますが、それは違うと思います。
あくまでダンパーの性能だと思うんです。(もちろんバネの材質やら巻数やらも関係しますが)
車高調だと思いっきり車高下げられるかもしれないんで減衰力上げ気味で設計しないと、
っていう事情はあるかもですが、でもそれも意図してやっていること。本質ではないです。
本質を見抜いてチューニングしていきましょ!
- ・NISMO S−tune
- バネレート F:6.4k、R:4.6k
ノーマル形状、車高3cmダウンのごくごくおとなしい性格のサスキット。
減衰力調整は前後とも4段。1段が結構大きいので大雑把な調整しかできません。
乗り心地は非常によく、一番柔らかくすればノーマルサスと同じ感覚でした。
ただ、バネレートはノーマルよりも高いですのでロールはまぁまぁ抑えられます。
でもやっぱりノーマルに毛が生えた程度。コーナーでのギャップは拾いにくいですが
腰砕け感もあり、高速でのフワフワ感も消えきっていません。ノーズダイブも大きめ。
「ノーマル+α」 と割り切って使う足です。
・HKS ハイパーマックスU
- バネレート F:7k、R:5k
初めて買った車高調。これにした理由は上記ニスモ
S-tune とバネレートが似通って
いたため。テインのタイプFLEXと迷いましたが、リアのバネレートが決め手でこちらを
選択しました。(リアのレートは低めが良い、というポリシーがあるんです)
同じバネレートですが、S-tuneよりも硬め。同時にインチアップしたので同じ土俵での
比較ではありませんが、でも明らかにダンパーが硬めです。(後々、これは硬いという
よりも渋い、ということなのかなと感じる)
硬いですが、ロールは大きめ、コーナーでの腰砕け感もあります。結局、スタビ強化を
実施しました(笑)
ただ、前後バランスはよく、フラットライド感はけっこう感じられました。
減衰力調整は30段。でも結局使える(バネとのバランスが大幅に崩れない)範囲は狭く、
単純に様々なレートのバネと組み合わせられるようになっているだけかなと感じました。
・IMPUL オーリンズ
- バネレート F:9k、R:8k
昔から憧れていたオーリンズ。ビルシュタインも好きなんですが、デリカ時代に一度
使ってみたことがあったので今回はオーリンズで。
で、選んだのはオリジナルではなく、インパルバージョン。どうせオリジナルは走り込み
などやっていないでしょうし、分かっている所が設定したヤツの方が良いかなと思い。
主にHKSとの比較になりますが、とにかく乗り心地が良いです。バネレートは上がって
いるのに...つまりはダンパー性能が支配的ということなんでしょうね。バネの巻き数
などもほとんど同じですし。
バネレートが上がっているので、ロールやノーズダイブも大幅に減りました。この辺は
ダンパー性能も影響しているんでしょうけど。
なお、大きな入力があった時は車体が結構派手に動きます。が、収まりは一発。
とにかく がん! と路面と掴んで、地を這うように走るという印象です。コーナリング中
の腰砕け感も無いし、今まで苦手だった細かいコーナーも見違えるような走りです。
これによりスタビは強化からノーマルに戻しました。
減衰力調整は20段。半分位は十分に使える範囲。実用的です。
総じて、ほんと素晴らしい足です。クルマが今までとは別モノ。
やっぱり高いモノはそれなりに良いです。(笑)
HIDバルブ編
最近では価格も下がってきてHIDバルブ交換もクルマ好きの間では一般化してきましたね。
僕は青!というよりもクリアな透明感のある真っ白!という色を目指して色々試してみました。
途中で学んだこととしては、同じ色温度でもその色の作り方によって見え方が異なる、
ということです。カタログ等の色温度だけでは判断できないってことですね...。
大別すると紫系とか緑系とかあるようですよ。
ちなみに初期HID(トラックとかの真っ白なヤツ)はどうやら緑系らしいです。
あとは、店の展示コーナーで見る色と、実際にクルマに付けて見る色が異なる場合があること。
ヘッドライト周りの構造(リフレクターやレンズ)によって見え方は変わりますので要注意。
- ・フィリップス FLASH WHITE 6000K
- ファッション性と実用性とを両立するなら6000K位かなぁ、品質重視なら純正採用が多い
フィリップスかなぁ、という思いこみでコレに。
交換して最初に点灯したときは感動しましたね!「ついに真っ白い色に〜!」
でも慣れてしまってくるとどうも違う...僕が求めているのはもっとクリアな真っ白さだ!!
という訳で、1年ほどでお役後免に(笑)
・CATZ GALAXY WHITE 6500K
- 求めている色は更に色温度が高いヤツだ!と決め込んで量販店の展示コーナーに行って
一番イメージに近いヤツをチョイス(購入はいつも通り通販ですけど)。それがコレ。
たしかに購入直後はそれなりに透明感のある真っ白な感じで満足してましたが、使い込んで
くるうちにその透明感が無くなり、紫が強くなってきてしまいました。劣化なのかなぁ。
フィリップスの方がまだマシでした。そんな訳で数ヶ月でお役後免に(笑)
・PIAA ラディウス 5600K
- 色々ネットで情報集めると、初期HIDのあの真っ白感はどうやら緑系バルブによるもの、
という事で今度は色温度では無くベース色の系統でバルブを調査。で、第一候補がコレ。
今まで6000K以下は眼中に無かったけど、店の展示コーナーで上記2つのバルブと比較
すると色の差は歴然!上記2つは明らかに紫系。青白いけど僕が求めている色では無い!
と納得して購入。
で、実際に自分のクルマに付けて点灯すると、今までとのは全然違う色。青白いというより
エメラルドグリーン。トラックとかの初期HIDの色にそっくり。安定するとクリアな真っ白。
緑系だったんですねぇ、求めていたのは。